専業主婦の基礎知識

専業主婦の仕事の対価

専業主婦の仕事は年中無休の代わりの居ない無給の仕事である。専業主婦はもともと外に働きに行く夫を支える仕事として、夫婦持ちつ持たれつの関係で成り立っていたのに、いつの頃からか専業主婦は夫の不良債権といったお荷物扱いをされるようになってしまった。その為、専業主婦の仕事は時に対価はいくらかと論じられることが増えた。それはなぜなのか?

専業主婦の仕事が評価されないのは、再生産労働といわれる直接生産に関わる仕事でないことが大きい。したがって、あくまでも専業主婦の仕事の大変さを分かりやすく説明するために対価という形で表しているのである。対価の表現は様々である。年収にすると1200万円だとか、月収30万円を超えるとか、どれも根拠はそれほど明確ではなかったりする。それでも対価の話が出てくるのは、家政婦や家事代行サービスなどお金で買える事も大きいだろう。

また、対価と共に例えに出されるのが労働時間だ。専業主婦の労働時間は24時間と365日と表されたり、家事に掛った時間の合計値のみで8時間労働と表されたりこちらも様々である。どちらにしろ、専業主婦の仕事はそう楽では無い事を物語ってはいるが、世間一般にはこの数字がそのまま受け入れられることは少ない。それは本来、専業主婦の仕事が評価や対価などで論じられるような仕事ではないからである。しかし、「内助の功」で社会を支える専業主婦の社会的地位の低さを納得できない当事者たちが、賃金労働者と専業主婦の間の認識の違いを穴埋めする為に、対価論が持ち出されるようになったのであろう。