専業主婦の基礎知識

専業主婦の社会的地位と役割

専業主婦の最重要役割といえば、やはり家庭内の家事・育児全般を一手に担い、外で働き収入を得てくる夫を支えることであろう。社会学や女性学では再生産労働により、男性の生産労働を支える重要な社会的役割を果たしているとされる。また、地域においても町内会での役割や、学校における役割、男女共同参画社会における役割など、多くの地域活動やボランティア活動が社会貢献になると評価されている。しかしながら、専業主婦の社会的地位は低く評価されることも少なくない。

専業主婦は賃金労働をしていない無職という扱いになるため、就業主婦との比較をされやすい。社会教育活動や地域活動においても就労主婦よりも時間的余裕があるとされるため、重要な役割は主に専業主婦が担っていることが多い。就労主婦の中には「暇なのだからやって当然」という見方をする人もいる。

一方で、時間的、経済的余裕のある専業主婦が社会経済にとっては欠かせない存在となっているとの見方もある。就労主婦や一般的な賃金労働者に比べ平日の日中の行動範囲が広く、ある程度の自由が利き、購買行動につながりやすいと着目されているのだ。最近では主婦の為のカルチャーセンターが数多く開かれていたり、映画館や商業施設が平日の主婦ターゲットの特別サービスや割引などを実施したりしていることなどからも、企業側も専業主婦を外せない存在として認識していることが伺える。

このように、専業主婦は家庭の外でも社会的影響は意外に大きく、なくてはならない存在であることは明確である。