専業主婦。それは夫が汗水流して働き稼いだお金でランチをしたり、習い事をしたり、おしゃれなカフェで楽しいティータイムを過ごす、なんともお気楽な人生を過ごしている人達のように感じられる。しかし、そんな専業主婦にはお気楽気ままなイメージとは到底想像もつかない真逆の悩みが存在する。

そもそも、専業主婦とは職に就かず家事や育児に専念する既婚女性の事を総称したものである。18世紀、英国の産業革命で男性は過酷労働により家庭を離れる時間が増え、女性が家に入るようになったことで、「男は仕事、女は家庭」という性役割分業の意識が高まり、1930年代には女性の約8割が専業主婦であったとも言われている。日本では高度成長期に多忙なサラリーマンの増加と共に専業主婦が増え、1970年代にはその数はピークを迎える

もその後は減少傾向にある。ごく最近まで、一般的には専業主婦になることが女性の幸せのように考えられていたが、果たして本当にそうなのだろうか? 専業主婦の主な仕事と言えば、炊事、洗濯、掃除に育児である。しかし、専業主婦業とはサラリーマンとは違い、毎日を家族の為だけに費やしても、誰からも評価されず、ひどい時には感謝もされず、年中無休なうえに無給な超過酷労働である。それに加え、子供や義父母の事はもちろん、ママ友やご近所などの人間関係、お金のやりくり、時間のやりくり、自分の将来の事などの多くの悩みを抱えながら生活しているのである。もちろん、夫の収入が多く、子供もいないもしくは自立したという専業主婦であれば、経済的な余裕で大抵の悩みは解決されているかもしれない。しかし、専業主婦と言っても様々で、幼い子供や介護の必要な親を抱えていたり、夫の収入が十分でない場合、多くの専業主婦はこのような悩み多き人生を送っているのである。

女性の社会進出も増え雇用機会の高まった現代において、専業主婦の形態も変化しつつある。「男は仕事、女は家庭」ではなく「男も女も仕事と家庭の両立」が当たり前になってくれば、専業主婦の悩みも少しずつ解決されていくのではないだろうか?